ディズニーとか映画とか。All I can say is this: listen to me. My name is Raito. That is not my real name.
ハンス王子が好きです。 自分でもなんでこんなに好きなのか分からないんですが好きです。(以下ネタバレあります)
Twitterでハンス王子を「旧時代のプリンセスのネガ」と言っている方がいて「ああなるほど」と思ったんですが、
それこそ『マン・オブ・スティール』のゾッド将軍が、クリプトンという文明世界の歪みを一身に背負ったキャラクターだったように。(マイケル・シャノンのゾッド将軍大好き)
ハンスが悪役という捻りに対しては「とってつけた感じ」とか「キャラがぶれてる」とか違和感を抱いた方が多かったみたいですが、私自身は最初から「王子様が悪役に決まってる!」と思って見に行って、むしろ途中で「あれ、この人ほんとに良い人なの…?」って不安になってたクチなのであまり気になりませんでした。
『アナと雪の女王』は徹底的に社会やディズニー自身が作り出してきた旧時代的な価値観からの脱出を目指している作品なので、彼が悪役になるのはなんというか、まあ必然なのかなあと。
「過去のディズニーの負債」を「悪役」に設定して断罪するというのは、ものすごく勇気のいることだったと思うし、それ自体に意義はあると思います。(それに対して拒否反応を示す人がいるのも同時に痛いほど分かるのだけれど)
それでも彼が悪役として切り捨てられるのになんだかスッキリしないのは、彼自身も旧時代的な価値観の中で苦しめられている側の人間だからなんですよ。
彼は13番目に生まれた男子として家父長制の中で軽んじられ、苦しんでいるにも関わらず、「自分は王家に生まれた男子なのだから、国を治める地位に就くことこそが自分にとっての幸福である」という価値観から最後まで抜け出せないんです。
旧時代的な価値観によって蝕まれていながら同時に負債も背負わされるって、すっごい可哀相なんじゃないの、どうなのそれ。
(※ここでの「可哀相」は「可愛い」と同義語です)
ただでさえアナとエルサだけで手いっぱいで尺足りてないのにハンスのフォローまでしてられないってのはわかるんですが、彼にも何らかの救いがあっても良かったんじゃないかなあと思います。
歪んでいたかもしれないけれど、それでも彼も確かに私たちが愛したディズニーの一部だったのだから。
『アナと雪の女王』原語版を見られないままシアトル出発3時間前。ハンス王子は最も「ディズニー的」であるがゆえに異色な興味深いキャラクター。現状に不満があり、「お城」の夢を抱いていて、「城付き」の相手と出会い頭に結婚を決意。古典的な「ディズニー・プリンセス」のネガ的存在でもある
— 鷲谷花 (@HWAshitani) 2014, 3月 19
旧時代のプリンス/プリンセス両方の裏返しであるハンス王子は、要するに今まで批判され続けてきた「旧時代のディズニー」の「歪み」や「負の遺産」を体現するキャラクターなんですよね。 それこそ『マン・オブ・スティール』のゾッド将軍が、クリプトンという文明世界の歪みを一身に背負ったキャラクターだったように。(マイケル・シャノンのゾッド将軍大好き)
ハンスが悪役という捻りに対しては「とってつけた感じ」とか「キャラがぶれてる」とか違和感を抱いた方が多かったみたいですが、私自身は最初から「王子様が悪役に決まってる!」と思って見に行って、むしろ途中で「あれ、この人ほんとに良い人なの…?」って不安になってたクチなのであまり気になりませんでした。
『アナと雪の女王』は徹底的に社会やディズニー自身が作り出してきた旧時代的な価値観からの脱出を目指している作品なので、彼が悪役になるのはなんというか、まあ必然なのかなあと。
「過去のディズニーの負債」を「悪役」に設定して断罪するというのは、ものすごく勇気のいることだったと思うし、それ自体に意義はあると思います。(それに対して拒否反応を示す人がいるのも同時に痛いほど分かるのだけれど)
それでも彼が悪役として切り捨てられるのになんだかスッキリしないのは、彼自身も旧時代的な価値観の中で苦しめられている側の人間だからなんですよ。
彼は13番目に生まれた男子として家父長制の中で軽んじられ、苦しんでいるにも関わらず、「自分は王家に生まれた男子なのだから、国を治める地位に就くことこそが自分にとっての幸福である」という価値観から最後まで抜け出せないんです。
旧時代的な価値観によって蝕まれていながら同時に負債も背負わされるって、すっごい可哀相なんじゃないの、どうなのそれ。
(※ここでの「可哀相」は「可愛い」と同義語です)
ただでさえアナとエルサだけで手いっぱいで尺足りてないのにハンスのフォローまでしてられないってのはわかるんですが、彼にも何らかの救いがあっても良かったんじゃないかなあと思います。
歪んでいたかもしれないけれど、それでも彼も確かに私たちが愛したディズニーの一部だったのだから。
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