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ディズニーとか映画とか。All I can say is this: listen to me. My name is Raito. That is not my real name.
2024年03月29日 (Fri)
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2020年12月31日 (Thu)
初めての方は初めまして!そうでない方はこんばんは!
どうも、一年ぶりの「この映画がやおい!」です。
さて、皆さんにとって、今年はどんな一年でしたでしょうか。
やはり様々な形で、誰もが新型コロナウイルスに影響された年になったことかと思います。
映画好きとしては、映画館が休業せざるをえなくなってしまったのには、ほんとうに胸が痛くなりました。映画館の営業が再開した後も、大作映画が月々に公開延期や配信でのリリースとなり、映画業界は大きく揺れています。
今後の映画業界のことを考えると、暗澹たる気持ちになるニュースも多く……。
しかし、「今年は映画も公開延期が多かったし、やおい映画も少なかったんでしょうね……」とお思いのそこのあなた!ところがどっこい!今年も素敵なやおいがいっぱいありますよ!やったね!
というわけで、今年の新たなる希望(ルビ:やおい)を振り返ってゆきましょう。
いつものごとく、ゆるーく公開順に並んでいます。

「嘘八百 京町ロワイヤル」

うだつのあがらない鑑定士×才能はあるのに売れない陶芸家コンビが帰ってきた!
今回は佐々木蔵之介がメインヒロイン、ミステリアスなサブヒロインが広末涼子です。
広末涼子によろめいている中井貴一に、メインヒロインの佐々木蔵之介が「ダーリン、浮気は許さないっちゃ!」とか言ってるのが見られます。正確なセリフは覚えてないですが、だいたいそんな感じだったと思います。うんうん。

「フォードVSフェラーリ」

新年早々(いろいろな意味で)かっ飛ばしていった映画です。
破天荒なドライバーのクリスチャン・ベールと、彼を信頼するチームの司令塔、マット・デイモンのアツい友情もの。殴り合いのケンカをしたりもしながら、同じ夢(ル・マン)に向かって共に走ってゆく二人。
お、王道~!!
熱いレースに夢中になっていると辛い展開もあったりして、光のオタクにも闇のオタクにも刺さるんじゃないでしょうか。スパナ……
なのですが、私はちょっとセクシー・ジョン・バーンサル=リー・アイアコッカの方によろめいていました。ちょっとなにその、ビジネスマンらしからぬ上腕二頭筋は……

「his」

かつての恋人が娘を連れて現れ、二人で子育てをしながら田舎暮らしをする話。
年月を経た感情に弱いので、セーターのシーンで情緒がめちゃくちゃになってしまいました。
男性二人で子育てをする話ですが、母親の女性を悪役にしないとこも良かったですね〜

「オールド・ガード」

(ほぼ)不老不死の兵士たちで構成された特殊部隊が、実は影で世界を救うために暗躍していた……というお話。この特殊部隊のメンバーとして、ジョーとニッキーというカップルが登場します。なんとこの二人、十字軍が聖地回復をしようとしていた時に敵同士として出会い、今はラブラブな恋人同士という、たいへんドラマチックな過去をお持ち。
君〜と好き〜なひ〜とが〜百年〜続き〜ます〜よに〜どころじゃないですよ。900年くらい続いてますよ。
ビッグバジェットのアクション映画で男性二人の恋愛関係を真正面から描いたという意味でも、ジョーとニッキー、ハリウッド映画界のゲームチェンジャーなんじゃないでしょうか。
ジョーとニッキーのとっても♡ロマンチックなシーン、UK &アイルランドのNetflix公式がYouTubeで公開してくれていますので、まあ見てってくれよな。

「BOYS/ボーイズ」

陸上の強化チームで出会った二人の少年が次第にひかれあってゆき……というオランダの青春映画。ふとした瞬間にキスをしてしまったことから二人の関係に変化が…という王道ロマンティック展開に胸がギュンギュンします。

「ソン・ランの響き」

高利貸しの取立て人をしている男と、カイルオン(ベトナムの伝統劇)の役者の男が出会い、反発しながらも徐々に心を通わせていくお話。
この二人、「もう一日あったら恋になっていたんじゃないか」と思わせる余韻が切ないです。
ちなみに「ソン・ラン」というのは劇中にも登場するベトナムの民族楽器で、木の玉を木の胴に打ちつけて演奏するものなのですが、「ソン・ラン」には「二人の男」という意味もあるそうです。
いやそんな……二人の男がぶつかることによって生み出される音楽すなわちそれがこのストーリーってこと……(エモーションの昂り)

「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 バーズ・オブ・プレイ」

2020年この上司と部下がヤバい!その①:ブラックマスクとビクター(ミスター・ザーズ)。
ブラックマスクのこと、アニメ(「アンダー・ザ・レッドフード」と「デス・イン・ザ・ファミリー」)ぐらいでしか知らなかったんですけど、こんなに可愛げのあるキャラだっけ……というかわいさです。ユアン・マクレガーのパワーか……?
そして可愛いブラックマスクが自分以外を見るのが気に入らない部下のビクター、ジョーカー&ハーレイにも劣らない凶悪ヤバカップルです。お幸せに。

「ジョジョ・ラビット」

公開時期もっと早かったかもしれない。2020年この上司と部下がヤバい!その②です。
サム・ロックウェル演じるナチスの軍人とその部下のアルフィー・アレン、話しているときの距離感などから、なんとなく二人は恋人なんだろうな〜というのが察せられます。
メンタルが不安定ぎみな上司とそれをなだめる部下という関係性も、ちょっとハーレイ・クイン組と似てますね。

「初恋」

汚職刑事と組織の裏切り者のヤクザを演じている大森南朋と染谷将太です。もう一度言います。汚職刑事と組織の裏切り者のヤクザを演じている大森南朋と染谷将太ですよ。ぜったいみんな好きなやつじゃん。この二人が組織から薬物を横領する計画を立てたところから、物語が転がってゆきます。
焼肉屋の2階で逢引き……じゃない密会……じゃない密談する二人がね、共犯関係の二人が共に破滅していく様がね、めっちゃ良いんですよね。
なんなんでしょうね、仲間ってかんじじゃないし、ましてやぜったいに友達じゃないのに、あの妙に気安い感じ。好きです。
なお、この二人に滾った人が多かったためか?公式がBL動画を作成してくれるという展開を見せました。この動画、「初恋」がこの二人のことみたいで面白いな……

「1917 命をかけた伝令」

何もかもを諦めてしまいそうになったとき、お前が名前を教えてくれた花の美しさに再び立ち上がる……みたいなのちょっと……すごかった……

「TENET/テネット」

大打撃を受けている映画館業界を救うべく(?)、クリストファー・ノーランが颯爽と公開してくれた今年の数少ない大規模アクション映画です。
久しぶりのビッグバジェット映画を、IMAXの大画面で、大音響で見て、「ああ、やっぱり映画っていいな…」って涙ぐむじゃないですか。見たことのない感覚の映像に、混乱しながらもワクワクするじゃないですか。そして、そこには銀幕に燦然と輝くやおいが……! これはもう号泣ものです。
作中でも言われているとおり、これは新感覚ビジュアルSFであると同時に、美しい友情(ルビ:ビギニング・オブ・ビューティフル・ヤオイ)の物語でもあったのです。
映画館に行けない辛い日々が続いても、やおいはきっと待ってくれてる。きっと、ノーランはそんなメッセージを込めてくれたんじゃないかな。
本人はやおいにあんまり興味なさそうなのに、なぜかヤオイ者の心によく響く作品を作ってくれるノーラン、今回もロバート・パティンソン(CV櫻井孝宏)の「君になら殺されてもいいかな」ってセリフがあったりしてね、もう事件よ事件……

「ダンサー そして私たちは踊った」

もはや公開順がよく分からなくなってきました。
ジョージアの国立舞踏団で切磋琢磨する若きダンサーたち。主人公・メラブは新たに入団した青年・イラクリと競い合っているうちに次第に惹かれてゆき……
コーチたちから舞踊に「伝統的な男らしさ」を求められるもそれにうまく応えられなかった主人公が、恋をすることによって、最終的には「自分」のダンスを見つける……という着地もとても好きです。

「窮鼠はチーズの夢を見る」

水城せとなの人気漫画の映画化です。作品としては原作の良さがあんまり生かされてないかな〜という感想なのですが、成田凌の演じる今ヶ瀬は、大きすぎて報われない感情が苦しくて惨めでみっともなくなっちゃうかんじがとてもよかったですね。

「WAR ウォー!!」

あらすじ:インドの諜報機関RAWの腕利きベテラン・エージェント、カビールが味方の高官を暗殺して姿をくらました。カビールを追いかけ抹殺する任務を任されたのは、優秀な若手エージェントのハリード。しかし、ハリードはかつてカビールの部隊に所属し、カビールに憧れていた……。
この時点でベテラン・ヤオイストの方たちは「おやおや?」と思われたことかと思います。スパイと裏切りときたらやおい、これお約束です。はじめての方は覚えて帰ってくださいね。
これだけではなく、さらにカビールはハリードの父親を殺した過去を持っている、ハリードの弱点をカビールだけが知っているなどの設定がモリモリに盛られてゆきます。
カビールの初登場シーン、初対面のハリード(年下大型犬攻め)が彼の一挙手一投足を切なげに見つめていて、「恋に落ちるのはや!!!」てなってしまいました。
髪をたなびかせてヘリを降りるカビールのドラマチックスローモーション→それを切なげに見つめるハリード……→リュックを背負うカビールのドラマチックスローモーション→それを切なげに見つめるハリード……→サングラスを外すカビールのドラマチックスローモーション→それを切なげにry(これを永遠に繰り返す)
みたいなシーンなんです、誇張なしに。また人が恋に落ちる瞬間を見てしまった……まいったな……
公式がこのシーンをYouTubeにあげてくれているのでぜひ見ていってください。
ほんとなんです…うそじゃないんです…
あとインド映画なので、さっきまで難しい顔してたイケメンがニコニコしながら歌って踊るシーンがあったりして楽しいです。
そういえばこれも(元)上司と部下の話なので、2020年この上司と部下がヤバい!③ともいえますね。

「マティアス&マキシム」

キスをきっかけにお互い意識し始めて……という展開は「BOYS/ボーイズ」とちょっと似てるかも。
雨の中のキスシーン、美しくて良かったてすね……
てかマット〜〜ちゃんとマックスにいろいろ改めてちゃんと謝ったんでしょうね!?

「ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ」

サンフランシスコに住む主人公ふたりの距離感がいいんですよね。
ケアワーカーのジミーと芸術家肌のモンティの二人は、いわゆる「男らしい男」にはなじめない男たちで、スケボー二人乗りしたり、広い家ではしゃいだり、落ち葉掃除したりという空気感が良い。
家の手入れをしようとしている(ケアしようとする)人たちなのが見ていて居心地よいのかも。
二人の関係の落とし所も、切なくて良いです。
やおいなのか?と聞かれるとよく分からないのですが、やおいというのはあらゆる男二人の関係を包摂してくれる懐の広いワードなので、たぶんこれもやおい。
オープニングのめちゃカッコいいスケボーシーン、アマプラ公式があげてくれてるので見てください。

「世宗大王 星を追う者たち」

朝鮮王朝の王である世宗大王が、奴婢の身分だったチョン・ヨンシルを見いだし、彼の才能で水時計や天体観測器を作ってゆく……という歴史ロマンスものです。
王に気に入られて宮廷に呼ばれて高価な服に着替えさせられる、二人で並んで星を眺めていたら「私の星の隣にいるのはお前の星だ……」とロマンティック宣言をされるなど、「いったい私、どうなっちゃうの〜?!⭐︎」という少女漫画ばりの胸キュン展開。

見果てぬ夢を語った あの夜を忘れない
目立たない子だった私を 見つけてくれたあなた
見ていてね あなたの隣で輝くから ずっとずっと
二人で手を取り合って 駆け抜けてゆくの
Wow Wow 星空のロマンス…(★)
(★)×3 繰り返す


はっ、つい「天下一ファミリー‼︎ヤマダ」風クサクサ♡ポエムをしたためてしまいました。失礼しました。
全編にわたってやおいの風どころかやおいの嵐が吹き荒れていて、座席から吹き飛ばされるかと思いました。
しかし、そんな二人も幸せなままでは終われないのが悲しい。こんなに愛しあってるのに幸せになれないなら、愛にできることなんてもうないよ……。



さて、みなさんのお気に入りのやおい映画はありましたでしょうか。
今年は映画館にあまり行けなかったぶん見逃してしまった作品も多く、「あれが入ってないじゃん」というのも多々あったかとおもいます。聞くところによると、「ソニック ザ・ムービー」とかもこの上司と部下がやばい!あったみたいなんですけど……

見返してみると、日本、韓国、ベトナム、インド、ジョージア、オランダ、アメリカ、カナダetc……と、わりと色々な国の映画を挙げられていて、ちょっとうれしくなりました。(私はアメリカの映画が好きなので、アメリカ映画に偏り気味ですが)
今年は大作映画が公開延期になることが多く、そのぶんミニシアター系の作品によく足を運んでいた結果かもしれません。

今年公開予定で延期された映画含め、来年もたくさんの映画と、そしてやおいに会えることを期待しています。
きっとやおいは待っててくれてる。
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2020年01月04日 (Sat)
 あけましておめでとうございます。
 今年は2010年代が終わり、2020年代に突入した節目の年ですね。
 みなさんの2010年代はいかがでしたでしょうか。この10年もいろんなやおいが我々の心をかき乱し、涙させ、狂喜乱舞させていきましたね。みなさんの10年代やおい映画ベストとか聞いてみたいです。
 思い返してみると、2010年代のやおい映画王者って何なんでしょうね。「X-MEN:ファーストジェネレーション」とか? 「新しき世界」とかかな〜?
 さてさて、2010年代やおい映画まとめはどなたかがやってくれることを期待しつつ、2019年やおい映画まとめです。例の如く、ゆるーく公開順。
 今年はドラマ「グッド・オーメンズ」に前半を持っていかれていたため、けっこうやおい案件の取りこぼしがあると思います。「これ入ってないじゃん!」というものがあったらぜひおすすめしてください。


アクアマン

 主人公・アーサーと義父弟・オームの関係が王道の「権力争い渦中の王家の兄弟」というところで、みんなピンときたよね。「ライオンキング」でいうところのムファサとスカー、「マイティ・ソー」でいうところのソーとロキです。みんなが大好きなある種のパターンのやつです。
 当然、アーサーとオームの関係もすごく萌えたんですが、私はなんといっても監督ジェームズ・ワンのオーム役パトリック・ウィルソンに対する「愛」にやられましたね。
 パトリック・ウィルソン といえば「インシディアス」や「死霊館」などのシリーズでジェームズ・ワンのミューズとして知られていますが、も〜〜今作のパトリック・ウィルソンはとんでもなく美しく魅力的に撮られていて、ジェームズ・ワンのパトリック・ウィルソンに対する愛が画面越しに伝わってくるんですよね……。
 ジェームズ・ワンの目にはパトリック・ウィルソンがこういうふうに見えてるんだね……という、恋心のマジックをカメラのレンズ越しに追体験できます。人のむきだしの愛を見たければ「アクアマン」を見よう!


バーニング 劇場版

 ベンはジョンスのことが好きだったと思うんですよ………………………………


七つの会議

 「この世のセックス以外のすべての事柄はセックスについての事象である。セックスとは権力についての事象である(Everything in the world is about sex except sex. Sex is about power.)」と、かつてオスカー・ワイルドが言ったとか言わないとかまことしやかに囁かれていますが、「七つの会議」はまさにそれ。権力闘争をセックスに読み違えがちなやおい者たちが大好きなやつです。
 権力構造の中で押しつぶされそうになりながらもがく男たちと、だがそこにかつてあったかもしれない友情と……。
 なお、七つの会議には魅力的な男がたくさん登場しますが、わたしの推しは受け力(うけりょく)53万みたいな顔をしているミッチーです。受け力が高過ぎてこの道(やおい道)15年の私のスカウターでも測りきれない。


アベンジャーズ :エンドゲーム


 
MCUのアベンジャーズの物語もついに(ひとまず)完結。
 MCUを追いかけてきた者としてもたいへん感慨深く、また結末も納得のいくものではあったのですが、「インフィニティ・ウォー」ではひたすら心が「「無」」だったソー×ロキ推しのshipperとしてもちょっと救いがあってよかった。ディズニープラスで配信予定のテレビシリーズに期待したいところです。
 キャップとトニーの関係性の掘り下げ方も好きだったな。


神と共に 第一章&第二章

 第一章で「ハ・ジョンウにこのヒラヒラ黒ロング衣装着せようって言った人だれ〜?アカデミー慧眼賞受賞〜アホの子ヘウォンメクちゃん可愛い〜」などとキャラクター萌えでキャッキャしたあとに、第二章で「千年にわたる愛憎……愛と後悔と苦しみ……」というどハードシリアスやおいを持ってこられて情緒のジェットコースターがたいへんなことに。
ほのぼのやおいとしてもシリアスやおいとしても美味しいという、二度楽しめる親切設計。
 前世とか転生とか死神とか好きな方におすすめ。
 あと私スホンさんのことがめちゃくちゃ好きなので、第三章としてスホンさんの地獄修行編やってほしいです。


ハンターキラー

 みんな大好きバトルシ……ハンターキラー! 見終わったあとに「ね〜ね〜みんな推しカプなんだった〜?」ってキャッキャしたくなる映画でしたね。わたしはね〜ロシアの大統領とボディガード〜!!キャッキャッ


ゴールデン・リバー

 理想郷を夢見る男2人の絆が発する、あまりにも一瞬の、暴力が支配する闇夜の中のきらめき…ハア〜……


ワイルド・スピード スーパーコンボ

 「ワイルド・スピード」シリーズはまったくの未見だったのですが、予告編から「相性最悪の二人がやむにやまれぬ状況の中唯一無二のバディに!?」という王道中の王道展開を察して見に行きました。
 結論から言うと王道中の王道だったのですが、それに加えてロック様にはライアン・レイノルズ、ステイサムにはイドリス・エルバという執着ヤバめの元カレ(?)がいるという恋の四角関係、いったいどうなっちゃうの〜!?という凄まじいラブコメでしたね。
 王道ラブコメなので、クライマックスは(バイオレンス度強めの)「新郎新婦、夫婦はじめての共同作業です〜〜!」(殴り合い)で締めてくれます。
 あとステイサムの元カレのイドリス・エルバ、過去に因縁のあるステイサムに異常に執着しており、ショウ(ステイサム)が自分を撃った弾丸を常に持ち歩いている、強化人間でなんかエッチなお仕置きシーン(?)があるなど、「そんなエロ同人誌みたいな設定ある?」設定てんこもりですごかったです。そんなエロ同人誌みたいな設定ある?


工作 黒金星と呼ばれた男

 男と男の仄暗く湿度高めの関係を描かせたら韓国映画の右に出る国はない。
 敵対するもの同士ながら、正体を隠して近づく中で同じ夢を見た、その夢の美しさ。
 この界隈では男が男に腕時計を贈るのは婚約指輪と同義と言われていますが、ラスト、二人の男が無言で互いの絆を確かめ合うシーンでは間違いなく劇場に風が吹いていました。やおいの風が。


ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
 
 このクリップを見ていただければだいたいお察しいただけると思うんですが、メソメソするリック(レオナルド・ディカプリオ)をなぐさめるクリフ(ブラッド・ピット)という関係性がすごーーく良いんですよね。そして、ブラッド・ピットがディカプリオの番犬(狂犬)なんですよ。
 劇中の言葉をそのまま引用すれば、「親友以上妻未満」だそうです。「親友以上妻未満」。これはshipperの妄言ではなく、劇中で実際に言われているセリフです。やばいですね。
 タランティーノだからこそできる、ブラピ✕レオという贅沢カプ。
 私も才能ある監督になるか、金に物を言わせて推し俳優のカップリング映画作りたいな……。



引っ越し大名!

 なにはともあれミッチーです。
 向井理に口説かれて満更でもないミッチーや、若くて可愛い男の子とチッス寸前まで行くミッチーが見られます。
 向井理にいたってはミッチーを口説くためだけに出てきます。ミッチーを口説くためだけに映画に出てくれるなんて、もしかして向井理、いい人……?
 作品としては身分制度への批判の眼差しが全くなく、権力の前には財産権なんてないよ〜ってのをおもしろギャグとして描くあたりがけっこうキツいんですが、身分制度によって守られる存在のトップであるところの殿様がミッチーのため、「ミッチーは可愛いから守りたくなっちゃうでしょ、しょうがないでしょ」という反論できない一点のみで全てをうやむやにして突破してくる恐ろしい映画です。ミッチーはかわいい。ここまで見越していたとしたら、キャスティングした人、天才では……。


ロケットマン

 セクシー悪い男リチャード・マッデン! 優しいけれど残酷なノンケ、ジェイミー・ベル!
というふたりの男に翻弄されるエルトンの揺れ動く恋心を描いたエルトン・ジョンの伝記映画。
バーニー(ジェイミー・ベル)への報われない恋心に苦しむところも、グイグイくるジョン・リード(リチャード・マッデン)のセクシーな魅力にまいっちゃうところも、恋の切なさと陶酔を幻想的に描いているところが好きです。
 結局エルトンを救ってくれるのは、恋じゃなくて血塗れになりながら手にした自己愛というところも含めて良い映画ですよね。
 ジョン・リードは悪い男なんだけど、初めて身体を重ねた日は幸せだったし、放蕩に身を任せる日々にも確かに輝きがあったんだよね〜……ね………


永遠に僕のもの

 実在した泥棒で殺人者の美少年の話なのですが、魔性の美少年に周りが翻弄され……という話かと思ったら、むしろ主人公の美少年の方が共犯者の男の子に執着していたというお話でした。すごい闇の巨大感情だ。


毒戦 BELIEVER

 男と男の仄暗く湿度高めの関係を描かせたら韓国映画の右に出る国はない(Part2)
 毒戦のことをなんと語ったらいいか分かりません。私にはこの圧倒的に暗く熱く美しい映画を言語化する力がない。麻薬組織の捨て犬の力を借りて、巨大な組織のトップに挑む麻薬捜査官。お互いに捨て身の鋭い二人がぶつかりながら歩む道の………この……この……。
 明け方のビニールハウスで向き合った男と男がタバコの煙を吹きかけ合う絵面の圧倒的な美しさ。そして、美しくも胸が潰れそうなラストシーンは圧巻です。見たあとしばらくは雪山から心が帰ってこれない。心が寒くて寂しくて苦しい。


マイ・ビューティフル・ランドレット

 87年の映画ですが、2019年にデジタル・リマスター版が上映されたので特別枠で入れておきます。
 ものすごく久しぶりに見たら内容をほぼ忘れていたため、モエ・エ・シャンドンを口移しで飲ませるシーンでびっくりしすぎてアゴが外れるかと思いました。えっそんな……そんな商業BLみたいなことある……??
 あとオマールが「まつげが……」って言ってジョニーのまつげを払うシーンで完全にタニアと同じ顔になりました。


WEEKEND ウィークエンド

 今年の「ゴッズ・オウン・カントリー」枠のような一本(2011年の映画ですが)。
 週末にバーで出会った相手との、たった二日間の恋。アンドリュー・ヘイ監督の眼差しの優しいこと。大の男二人が、自転車の二人乗りでふらつきながら家路を辿る様の愛おしいこと……。


X-MEN: ダークフェニックス

 MCU以前からアメコミ映画を牽引してきた(?)X-MENの映画シリーズもついに完結。
 映画としてはいろいろと言いたいことはあるのですが、ラストシーンで急に「ところで何はともあれエリチャですよね」って畳みかけてきたので「ま…まあ何はともあれエリチャだな」と思っているうちにシリーズ総決算エンドを迎えていました。なんとなくうまく誤魔化されてしまったような。いや、冷静に考えると全然納得いかないな……。でも何はともあれエリチャなんだよな……。
 確かなものなど何もないこの世(X-MEN映画シリーズ)にあって、エリチャ、それだけが唯一揺らがない真実。


IT/イット THE END "それ"が見えたら、終わり。

 はい、絶賛私の正気を失わせている男二人がこの映画です。
 ドラマ「グッド・オーメンズ」をのぞけば、今年一番推しカプ的な意味で騒いでいる気がする。
 ただ、どの部分が私の正気を失わせているのかを語ると重大なネタバレになってしまうので何も言えないという…。
 推しカプは幼なじみケンカップルなので幼なじみやケンカップルが好きな人におすすめなのですが、しかし展開は辛い、あまりにも辛い。
 しかもこれを見てから一作目を見返すと更に辛くなるという、約束された地獄。
 この映画のせいで、架空の男の人生に思いを馳せては情緒がめちゃくちゃになる生活をかれこれ二ヶ月近く続けています。リッチー・トージアの人生を考える会(グループセラピー)に出席したい。
 ただもう、祈るしかない。とにかく推しカプのために祈って欲しい。わたしと一緒に。みんなでITを見て共に祈りましょう。
 なんかだんだん「毒戦」の残虐なクリスチャンみたいになってきてしまったんですけど、ちがう、ちがうんだ……!
↑推しカプへの祈りを強要する私


アイリッシュマン

 古今東西マフィアもの、ギャングもの、ヤクザものはすべて実質BLだと言われていますが(※諸説あります)、「アイリッシュマン」も新たなギャングものBLの傑作と呼んでいいでしょう。
 実在の人物の話なのであんまりこういうこと言うのは気が引けるのですが、フランク(ロバート・デ・ニーロ)とホッファ(アル・パチーノ)の関係がものすごく……やおい……なんですよね。
 目の前の男が破滅へと向かっていくこと、何もかもが終わってしまうことも分かっていて、最後の抱擁を交わすデ・ニーロの表情が切なすぎて胸が苦しい…………。
 長い時間をかけて描かれる友情と、そこから破滅へと転がっていく息を飲む最後の1時間。
 他にも、ラッセル(ジョー・ペシ) がフランクに指輪をプレゼントするシーンはすごくドキドキしましたね。この三角関係(?)がすごい2019。


スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け

 ship wars(カップリング戦争)をファンダムに引き起こしたスターウォーズ続編三部作もついに完結です。……2019年大作映画シリーズの「ついに完結」案件多いな!(ドラマならゲームオブスローンズとかもだし)
 なお、私は日本全国でも私しか萌えてる人いないのでは…?というほどどマイナーカップリングこと、カイロ・レン×ポー・ダメロンに萌えています。もうね、レイロやフィンポーが巨大戦艦だとしたら、こっちは折り紙で作ったボートなわけですよ。向こうが最終局面に備えて出撃の準備をしている間に、「あっ、折り紙ボートが下水道に流されちゃう(>_<)」とかアワアワしてるレベル。
 というわけで、最初からship warsに参戦するレベルにすらないしなーと思ってはいたのですが、今作ではあまりに公式のレイロおよびフィンポー推しが激しかったために「わ、わかったよ…わかったってば…」と光の速さで負けを認めざるをえませんでした。
 登場シーンからすでにいちゃついている(フィルター)フィンポー…フィンのこと大好きすぎてレイに焼きもちやくポー・ダメロン、画面の端で常にいちゃつくフィンポー……
 ポー・ダメロン役オスカー・アイザック氏の、「たとえディズニーが公式で描かなくても、ぜったいに見る人すべてにフィンポーをshipさせてみせる」という強い意志を感じる。
 もう、瞬きしたら見逃しちゃうレベルの女性同士のキスシーンいれて多様性〜とかゆってるくらいなら、フィンポーをちゃんとキスさせてよね……。
 あと、あまりにフィンポーがいちゃついているのでバランス(?)を取ろうと思った?のかわかりませんが、なぜか急に「いや、ポーはヘテロですが……」みたいな言い訳し始めたのには笑っちゃいましたね。そんなわけないだろ。
 しかも、フィンポー最大手shipperことオスカー・アイザック氏に「フィンとポーはボーイフレンドになると思ってたのにそこまで描かれなくて残念だったディズニーには準備がなかった」とまで言わせちゃうのほんと……ディズニーしっかりして……(「スカイウォーカーの夜明け」はフィンポー以外にもしっかりしてほしい部分がたくさんあるのですが……)
 「フォースの覚醒」のときはオスカーの強火shipperっぷりとファンダムの熱狂に「はわわ」状態だったジョン・ボイエガくんも、(覚えていますか、フォースの覚醒公開時にはボイエガくんが「フィンポーは公式じゃなくてオスカーの頭なかだけに存在するやつだと思う」とインタビューで答えていたこと…)今やすっかりファンダムに燃料を注ぐ側に。
 思えば遠くへ来たもんだ。
 あ、あとハックス将軍のカイロ・レンへの感情が巨大すぎてすごかったですね。お前もうそれはさ……恋だよ……
 なお、私の推しカプの話をさせてもらうと、今作のカイポー要素としては、MTVのインタビューで「レイロとフィンポーどっちがパワフルなカプだと思う?」と聞かれたJJが「なんで誰もポーレンの話しないの? #poeren」って言い出したのがハイライトです。(本編ですらない)


 いや、「なんで誰もポーレンの話しないの?」じゃないよ 私が(虚空に向かって)話してるでしょうが ねえ ていうかJJがそういう映画作ってくれればよかったじゃん!!!ねえ!!!! 
「スカイウォーカーの夜明け」、あんな無茶苦茶な反則技のオープニングクロールで始まるなら、「ベンソロとポーダメロンは元カレだった!」で始まっても大差なくないですか? あれが許されるならベンソロとポーダメロンが元カレでもべつに良くないですか?(目グルグル)
 ……すみません取り乱しました。ごめんね、JJが小粋なジョークとして言ったことは分かってるんだけどね、まさかそこに本気で萌えてるやつがいると思わなかったんだよね、ウッ……。



 さて、予想以上にスターウォーズの話が長くなってしまいましたが、以上が私なりの2019年やおい映画総決算でした。みなさんの萌えた映画はありましたでしょうか?
 2020年はどんなやおいに心を乱されるのか、今から楽しみです。
 年明け早々「フォード VSフェラーリ」などの期待作もありますし、2020年代も楽しいやおいライフを送りましょうね。やおいと共にあれ。
2019年01月03日 (Thu)
明けましておめでとうございます。
「この映画がやおい!」シリーズは毎年年末に更新したいなーと思っていたんですが、いやー、気づいたら明けてましたね。大掃除と1月の同人イベントの原稿に追われていたら(現在進行形で追われている)明けてましたね……。
2018年、皆様にとってはどのような年でしたでしょうか。「平成最後の」というフレーズがあちこちで聞かれ、そろそろ「平成という時代の総括」みたいな雰囲気になってきていますね。
私はといえば、昨年はテニスをするプリンスたちの某ソシャゲにハマって金と時間を溶かしまくっていました。まさか自分がソシャゲにハマる日が来るとは思っていなかったので心底びっくりしているのですが、まあこれも平成だよね。時代の波に乗ってる感はあったと思う。
さて、そのおかげで2018年は例年に比べて映画があまり見れておらず、特にアジア系映画が全然カバーできていなくて申し訳ないです。
それでは平成の萌えを総括する前に2018年の萌えを総括しておきましょう。
いつものごとくゆるく公開順です。


嘘八百
落ちぶれた陶芸家 (佐々木蔵之介)とイカサマ古物商 (中井貴一)が手を組んで「利休の茶碗の贋作」を作り一発逆転を目指すコメディ映画。
負け犬たちの逆転劇、みんな好きでしょ。
中井貴一に「ちんちんたってしもて…」って言う佐々木蔵之介も好きでしょ。
二人が笑い合うラストシーン、新春から良いやおいを見させてもらって(1月5日公開でした)幸せな気持ちになりました。こいつぁ春から縁起がいいわえ。


キングスマン:ゴールデン・サークル 
大人気の華麗なるスパイアクション映画(嘘は言ってない)の続編です。ハリー・ハートがぽややんモードになっているのと、エグジーがハリー大好きっ子になっているのが可愛かったですね。あと、やっぱりコリン・ファースとマーク・ストロングはどうしても結ばれないユニバースにいるの!?


ブラック・パンサー
悪役・キルモンガーがMCUでもトップレベルの素晴らしいキャラクターでしたね……。
本編の展開が辛すぎるのでティ・チャラとキルモンガーが普通に従兄弟として仲良く育っていたほのぼのAUください。


リメンバー・ミー
良い子のディズニー/ピクサーがぶち込んできた、まさかの闇のやおいです。
詳しく語るとネタバレになってしまうので未見の方は是非ご自分の目で確かめてみてください。


BPM/ビート・パー・ミニット
90年代初頭のパリで、HIV感染者・エイズ患者への差別や偏見を払拭するための活動(デモ行進や政府・製薬会社への抗議、高校での性教育など)を行う団体「ACT UP-Paris」を描くドラマ。HIV陰性ながら新たにメンバーとなったナタンは、グループの中心メンバーであるショーンと出会い、互いに惹かれていくが……。
題材的にかなり辛い映画なのですが、青春映画としての煌めきが印象に残ります。


彼の見つめる先に
目の見えない少年・レオと、仲良しの少女ジョヴァンナ。ある日、彼らの高校に転校生のガブリエルがやって来る。三人は急速に仲良くなり、レオは次第にガブリエルに惹かれるようになるが……。
個人的に「この映画が胸キュン」2018年ベストといっていいくらい、胸がギュウン!となる胸キュンモーメントがいっぱいです。
特に、キスをしたことがなくファースト・キスに憧れているレオがシャワールームのガラスでキスの練習をするシーンがあまりにかわいすぎて萌え転がりました。


アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー
いやあの、ロキちゃんに萌え萌えするつもりで見に行ったんですけど、それどころではなかったですね……。序盤から心が死にすぎて、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーが出てくる楽しいシーンですらお通夜状態でした。バトルロイヤルのときの楽しい兄弟コントからのテンションの落差が凄まじすぎて精神的に骨折する。


君の名前で僕を呼んで
北イタリアで両親とともに夏を過ごす17歳の少年・エリオ。大学教授である父のもとに、研究のアシスタントとして大学院生のオリヴァーがやって来る。エリオは徐々にオリヴァーに惹かれてゆくが……。
北イタリアでひと夏の恋!!!!!
すいません取り乱しました。この映画を見たあとは、北イタリアの日差しにあてられたのかな……ってくらいクラクラしながら劇場から出てきました。
この映画がやおい!的には2018年一番の注目だったんじゃないでしょうか。なんといったって、『モーリス』のジェームズ・アイボリーが脚本です。
アーミー・ハマーとティモシー・シャラメが夏の北イタリアで恋に落ちるって設定盛りすぎでしょ、ってかんじなんですけど、案の定美しいだなあ……これが……


ボルグ/マッケンロー  氷の男と炎の男
1980年ウィンブルドンでのビヨン・ボルグとジョン・マッケンローの試合を描く伝記映画。試合を通して次第に生まれるボルグとマッケンローの友情、めっちゃ熱いやん…。ちなみにヒロインはボルグのコーチのステラン・スカルスガルドです。ボルグと彼女とのデートにも付いてきます。


名もなき野良犬の輪舞
犯罪組織のトップを目指すジェホは、刑務所で若い受刑者ヒョンスに出会う。
やがて二人は固い絆で結ばれ、ジェホはヒョンスを自分の組織に招き入れる。
しかし、次第に二人が隠していた真実が明らかになるにつれ、二人の関係は変化してゆき……。
韓国映画名物「ノンストップで地獄へ転がってゆく」にロマンスを絡めるとこうなるのか……という味わいのノンストップ地獄恋愛映画です。



デッドプール2

ライアン・レイノルズとジョシュ・ブローリンがいちゃいちゃしています。
いや、私はジョシュ・ブローリンが可愛いとか「ノーカントリー」のときから知ってましたけどね。(急なマウント)


メイズ・ランナー 最期の迷宮
1作目公開時にこのブログでも騒いでいた「メイズ・ランナー」三部作の完結編です。
前作のラストでとらわれの身となってしまったヒロインことミンホの救出編から始まります。なんかも~~これも「辛い」ってなる映画なので、いっそグレードという箱庭でみんながキャッキャしてた時代に帰りたい……と思ったけどよく考えたら一作目からわりと人は死んでいた。辛い。


ハン・ソロ/スター・ウォーズストーリー
おなじみ「スター・ウォーズ」シリーズのニヒルなならず者、ハン・ソロの若き日を描くスピンオフ作品。幼なじみのヒロインルートなの? ワルでセクシーなウディ・ハレルソン(ベケット)ルートなの? それとも無二の相棒になるチューイルートなの? セクシーいかさま師のランドルートなの? というハン・ソロ主人公のハーレム漫画みたいな様相でしたね。さすがモテる男は違う。


スウィンダラーズ
スタイリッシュ犯罪劇かと思いきや、男と男の憎しみ渦巻く闇のやおい。
あとパク・ソンウンがかわいい。


いつだってやめられる  三部作
(「7人の危ない教授たち」「10人の怒れる教授たち」「闘う名誉教授たち」)
大学をクビになった神経物理学者の主人公が、同じく大学で居場所をなくした計算科学者、古典考古学者、文化人類学者、マクロ経済学者などを集めて合法ドラッグビジネスに乗り出す……というイタリアン・コメディ。
可愛いおじさんたちがいっぱいでてきてわちゃわちゃしているので、「おじさん可愛いかよ〜」のバーゲンセール。
おじさんたちの個性は十人十色なので、きっとあなただけの推しおじさんが見つかります。
ちなみに私の推しは、常にニコイチとして扱われているラテン語碑名学者ジョルジョ &解釈論的記号学者マッティアです。
「10人の怒れる教授たち」のときの公式サイトでは、「この二人は流暢なラテン語を話し、激しい暴力を振るう傾向にある」「古典研究の終了後に軍事行動に移ることが多い」と紹介されていました。物騒すぎる。


ミッション・インポッシブル:フォールアウト
前作『ローグネイション』で「君を守れないかもしれないから近づかないでくれ!」「いやだ、俺は君の友達だ! だからそばに居る!」という少女漫画のようなやりとりを経て無事に結ばれたイーサンとベンジーですが(※個人の感想です)、今作ではイーサンが堂々と「ベンジーは僕が守る」宣言をしていて、ベンジーも当然のようにそれを受け入れていた(「そんなんでどうやって俺のこと守るっていうんだよ」みたいなセリフすらあった)ので、衝撃で間違えてお姫様と騎士のラブストーリー見に来ちゃったかと思いました。あとベンジーのお衣装がかわゆい。


ゴッズ・オウン・カントリー
第27回レインボー・リール東京にて鑑賞。
ヨークシャーの牧場で家族とともに働く青年・ジョニー。孤独な日々を酒とゆきずりのセックスで過ごす彼のもとに、季節労働者としてルーマニア移民のゲオルゲがやって来る……というお話。
寒くて寂しくて美しいヨークシャーの景色の中で紡がれる、あったかラブwith羊さん。
日本では見る機会がとても限られていて残念に思っていたのですが、なんと今年の2月から一般公開されるそうです。やったあ。


最初で最後のキス
高校生三人の友情を描くイタリア映画。バスケ部のエースだが無口で浮いているアントニオ、ヤリマンと思われ女子から仲間はずれにされているブルー、転校生でオシャレなゲイのロレンツォ。はみだしものの三人は次第に仲良くなり、アントニオはブルーに、ロレンツォはアントニオに次第に惹かれていくが、あることをきっかけに三人の仲がギクシャクし始め……。
三人の友情を描く場面がキラキラしているぶん、後半の展開がとにかく辛い。
本編をごらんになった方は、ぜひMIKAによる主題歌のMV↓を見て泣いてください……。


1999年の夏休み
萩尾望都の名作『トーマの心臓』の舞台設定を「近未来の日本」に移し替え(※オリジナルの公開は1988年。2018年にデジタルリマスター版が上映されました)、美少女たちが美少年役を演じるという大胆なアレンジを加えた作品。
全寮制の学院でひとりの少年が身投げして死んでしまう。だが、夏休みにその少年にそっくりな転入生がやってきて……という始まりですが、後半になるとストーリーは『トーマの心臓』とはだいぶ違います。ちなみに深津絵里のデビュー作だそう。
私はあまりに『トーマの心臓』の映像化を期待しすぎていたので「オスカーはそんなこと言わない!!」という気持ちになったりもしたのですが、まったくの別物として見た方が良いです。


ザ・プレデター
間違いなく、2018年のやおい的ダークホースNo.1。
普段はそれほどやおい萌えをしない人にすら「なるほどYAOIじゃねーの」と言わしめた伝説的作品。
見てない方はそろそろDVDが発売になりますので、是非ほとばしるやおいで新春のやおいを迎えてください。
私はというとツイッターで「ザ・プレデター」やおいだぞ!やべえぞ!という噂を聞いてシリーズまったくの未見のくせに見に行ったのですが、いやほんとすごかったですね……。
『特攻野郎Aチーム』+『スーサイド・スクワッド』を見てたと思ったら、急に『ガタカ』か『新しき世界』か?!というくらいエモエモな男同士の話になったみたいな衝撃。
壮絶な過去で繋がっている腐れ縁の男二人と、運命的な出会いを果たしてしまった男二人がいるんですけど、後者に関しては「人が『この男のために死のう』と思う瞬間をはじめてみてしまった……まいったな……」という気持ちです。


ヴェノム
予告編の「お前の内蔵を食ってやる~」的なセリフ+恐ろしげな見た目と本編のギャップから「ヴェノムかわいい」旋風を巻き起こした映画。
ヴェノムとエディも可愛くて良いんですが、ドレイク博士とライオットもめちゃくちゃアダルティ~~~な感じで良かったですね。リズ・アーメッド演じるドレイク博士がとってもセクシー。


ボヘミアン・ラプソディ
大ヒット中のロックバンド・クイーンの伝記映画。
クイーンについては「有名な曲なら聞いたことある〜〜なんか衣装がヒラヒラでアイドル的なかんじで〜〜メンバーはボーカルがフレディ・マーキュリーってこととドラムの人がめちゃくちゃイケメンってことしかわかんな〜〜い」程度のフンワリした印象しかなかった私が、「ブライアン・メイ!!!!!(机に突っ伏して絶叫)」状態に追い込まれ、気づけばクイーンのCDやらライブBlu-rayやら書籍を買い漁る原因を作った今年のヒット作です。
また、この作品はSNSでのアフターフォローが非常に充実しており、ツイッターでは古参ファンが様々な「Queenかわいいエピソード」を投稿してくれたり(本当にありがとうございます)、インスタグラムでは役者さんたちがわちゃわちゃイチャイチャしながら三角関係や四角関係を匂わせる茶番劇を繰り広げていたりします。
「Queenかわいいかよ〜」と「ボラプボーイズ(映画でクイーンを演じた役者さんたちのこと)かわいいかよ〜」を反復横跳びできる永久機関。
クイーン、SNS時代のアイドル(?)として優秀すぎるのでどっかで時空のねじれが起きている。


ビリオネア・ボーイズ・クラブ
実際の事件を描いているのでちょっと不謹慎なことは言いにくいのですが……なにはともあれタロン・エジャートンが「俺たち親友だろ、助けてくれよ!」って泣きながらアンセル・エルゴートに縋り付く絵面があまりにも最高です。
「腹黒」と呼ばれるのを嫌がるくせに、腹黒以外の何物でもないところも最高。
すぐ推しカプに死体を埋めさせてしまう闇のやおい好きにおススメ。今年闇のやおい多いな。


ボーダーライン ソルジャーズ・デイ
前作からただならぬ関係を匂わせていたマット(ジョシュ・ブローリン)とアレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)ですが、今作ではこの二人に焦点が当てられたことにより、より一層
テーブルがないから椅子に乗せた皿からものを食べる2人の図だけでも相当寂しさが溢れていてちょっと泣きそう。
マットはね……アレハンドロのことが好きだったんですよ……。この道(やおい道)15年以上のやおい者が言うんだから間違いないです。
三部作らしいので完結編がどうなるのか今から楽しみです。


ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生
闇の魔法使い・グリンデルバルドは実はかつてアルバス・ダンブルドアの親友だったんだよ~~~しかもダンブルドアはグリンデルバルドのことが好きだったんだよ~~~というやおい者なら胸ときめかせざるを得ないフェーズに突入したファンタビシリーズ。
しかも若き日のダンブルドアを演じるのがジュード・ロウという。イケメンすぎる!!
ただ、今作ではまだ二人の関係はあまり深く描かれなかったですね……。次回作あたりでそろそろグリンデルバルドとダンブルドアの対決が描かれるんでしょうか。
あ、コリン・ファレル演じるグレイブス長官の復活もお待ちしてます!!!!!!!


彼が愛したケーキ職人
ベルリンのカフェで働くケーキ職人のトーマスは、イスラエルからの出張で度々店に足を運ぶ妻子ある男、オーレンと恋愛関係になっていた。あるとき、オーレンが事故死したことを知ったトーマスは、イスラエルへゆきオーレンの妻が経営する喫茶店で働き始める。
「愛した男が抱いた女を抱くことで、背後にその男の存在を求めてしまう」みたいなのがマジ……………………やおいじゃん………………。


番外
この女同士がやおい!編


オーシャンズ8

デビー(サンドラ・ブロック)とルー(ケイト・ブランシェット)の「付き合っては別れるを繰り返している」感がすごくて震える。
あんなに攻め攻めなケイト様がサンドラ・ブロックの前ではあんな顔するの……ずるくない……?
人気女優・ダフネ(アン・ハサウェイ)と落ち目のデザイナー・ローズ(ヘレナ・ボナム=カーター)の二人の組み合わせも良かったですね。
2018年03月03日 (Sat)

 見てきましたよー、今年のオスカー大本命こと「シェイプ・オブ・ウォーター」。
 ビジュアルの美しさはもちろんのこと、とにかく見ながらずっと「デル・トロ監督は優しい……」と思わずにいられない、穏やかにたゆたう水のような優しさ=愛を全編に湛えた映画でした。オールド・ハリウッドへのラブレターであると同時に、これまでのハリウッド史で疎外されてきたものたちへの愛の歌でもあるという……なにこれ愛にあふれすぎてる、優しい。

2017年12月31日 (Sun)
早いもので、今年ももう終わりに近づいてきました。みなさまは今年はどんなカップリングに胸をときめかせたのでしょうか。
私はといいますと、去年の末からの「ファンタスティック・ビースト」(11月末)→「ローグ・ワン」(12月中旬)→「マグニフィセント・セブン」(1月末)の流れが萌え的に忙しすぎてちょっとめまぐるしかったですね。息する間もなく次の萌えがやってくる!というちょっとしたマラソン状態でした。
さて、それでは今年の萌えは今年のうちに。除夜の鐘では消しきれぬ801の煩悩をおさらいしておきましょう。
ゆるーく公開順です。


疾風スプリンター

今年の新春一発目男2人萌え映画だったロードバイク映画。
*・゜゚・*:.。..。.:*・*:.。. .。.:*・゜゚・**・゜゚・*:.。..。.:*・*:.。. .。.:*・゜゚・*
雨の中、傘もささずずぶ濡れで歩くスーツの男。物思いに沈む彼の上に、誰かが傘を差し出す。友人で今はライバルでもある男が彼を見つけ、タクシーを降りて追いかけてきたのだ。「車は?」
タクシーを降りた男はとっさに嘘をつく。
「故障したんだ」
2人は1つの傘を分け合い、歩いて行く……
*・゜゚・*:.。..。.:*・*:.。. .。.:*・゜゚・**・゜゚・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゚・*
どこのBLかと思うじゃん?「疾風スプリンター」でーーす!
この他にも、試合シーンで男2人が手を触れ、握り、引っ張り上げ送り出すロマンチック&ドラマチック激アツモーメントは必見です。

マグニフィセント・セブン

今年一番ハマって久々に二次創作に手を出してしまったしテンガロンハットも買ったし絶叫上映のために神戸まで遠征もしてしまったジャンル。キャラの濃すぎる良い男たちが勢ぞろいしてるので、二次創作も大盛り上がりでした。ドラマ版「マグニフィセント・セブン」はみんなのこころのなかに存在しているんだ。オリジナルの「荒野の七人」も時代が時代ならそうとう二次創作が盛り上がったんじゃないでしょうか。
なんといっても公式でただならぬ関係をにおわせていたグッドナイト(イーサン・ホーク)とビリー(イ・ビョンホン)は洋画沼に大きなインパクトを与えました。
なお私の推しカプはファラデー(クリス・プラット)×バスケス(マヌエルガルシアルルフォ)です。ベタだけど最初は喧嘩ばっかりしてるのに初戦でいきなり背中あわせちゃうとことか、だんだんかけがえのない仲間になっていくとことか、ね!ね!バスケスから「グエロ」という言葉の意味を永遠に奪っていったファラデーの存在を思ってはさめざめと泣く発作から未だに抜け出せません。

ナイスガイズ!


ラッセル・クロウ×ライアン・ゴズリングの痛快LAバディもの。いつもは無言・無表情で人を踏み殺したりしているライアン・ゴズリングの珍しくコミカルで情けない役どころがめちゃくちゃキュートです。ラッセル・クロウのモフモフくまさんっぷりもすごい。

アシュラ

やたらと顔の良い汚職刑事(チョン・ウソン)が地獄の釜の底を這いずり回る地獄of地獄映画。全編にわたって「じ、地獄かよ」の連続なのですが、その中にあって淡い希望のようだった後輩との関係性が泣けます。
ソンモヤーーー!!!

キングコング 髑髏島の巨神

「まさかこの作品でやおい萌えすると思わなかった」大賞2017。映画としてもキメ画しかねえ!っていう無茶苦茶なテンションの高さで今年のベストに入れるくらい大好きなのですが、敵同士だった日本兵とアメリカ兵の間にいつしか何ものにも代え難い友情が芽生えるドラマ(※なおその過程については鑑賞者の想像にお任せされている。優しい)には胸をときめかせざるをえませんでした。
キングコングさんが2人を見守る優しい守護神だったため、「キングコングと同カプ」といういくらなんでも強すぎるワードが生まれてしまった罪深い映画でもあります。
グンペイとマーロウのスピンオフ待ってる!

ムーンライト

アカデミー賞作品賞を受賞した、マイアミに住むゲイの黒人少年の成長を描く物語です。幼馴染の少年とのラブロマンスが主軸なのですが、少女漫画のようなピュアピュア甘酸っぱラブストーリーすぎてドキドキします。他のパートがしんどいぶん、2人が向かい合うダイナーのあの空間がキラッキラしていて胸が苦しい。煙草の煙を吐き出すアンドレ・ホランドの、まさに"夢の男"な美しさ……すごい……

T2 トレインスポッティング

「人生を選べ」でおなじみ「トレインスポッティング」の20年ぶりの続編です。ベグビー×レントン派にもシックボーイ×レントン派にもレントン×スパッド派にも優しい親切設計でした。みんなはどの組み合わせが好きかな?ちなみに新キャラのベロニカちゃんはシックボーイ×レントン推してたよね。
私はやっぱり、世間から取り残され、もはや憎くて愛しい昔のダチしか縋るもののないベグビーの「一緒に死のう」で泣いちゃうんですよ。うう。

レゴ・バットマン

おれがバットマンの一番トクベツじゃなきゃイヤイヤ!なジョーカー(通常運転)の健気さ(?)がかわいい。やっぱり「スーサイド・スクワッド」に足りなかったのはこれだったんだよ…!ジョーカーにはハーレイよりもまず先にバッツィ大好き♡でいて欲しかったんだよ!!バットマンに執着しないジョーカーなんてジョーカーじゃないもん!

パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊

「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズはオム・ファタール<運命の男>ことジャック・スパロウが次々と出会う男の運命を狂わせていくことでおなじみですが(?)、今回の敵のサラザール(ハヴィエル・バルデム)は「人が恋に落ちる瞬間を見てしまった、参ったな…」としか言いようのない「ジャック・スパロウとの運命の出逢い」モーメントを見せてくれます。チェケラ!

カーズ/クロスロード

詳細は作品のレビューで書いたのであまり言うことはないのですが、とにかくマックィーンがドックのことを大好きで、ドックもやっぱりマックィーンのことをとても大事にしてるんですよね。っていうのを再確認できただけでめちゃくちゃ胸にくる。
映画としては文句言いたいところもありつつ、やおいとしてはピストンやおいカップぶっちぎり優勝レベル。

アリーキャット

こういうしみったれたかんじの男2人のバディもの、好きです。ちょっと記憶が曖昧なんですが、窪塚洋介が降谷建志に「俺が一生一緒にいてやんよ!」ってプロポーズしてた気がします。Angel Beats!的なやつ。あとこれは絶対に確かなんですが、窪塚洋介が降谷建志に「あーん」してた。「あーん」、してましたね。

トランスフォーマー/ 最後の騎士王

映画としてはかなり狂気と混沌を極めていましたが(※私は好きです)、やおい的にはオプティマス×バンブルビー派にもオプティマス×メガトロン×オプティマス派にもメガトロン×スタースクリーム派にも優しい親切設計でした。ベイベイはやりたい放題でも腐女子に配慮してくれるので優しい。(たぶん違う)
今まで私の中で「なんであの子が生きてる時に『好きだ』って言ってやらなかったんだよ!って胸ぐら掴みたくなる映画」第1位は「クロニクル」だったんですが、ここにきて「トランスフォーマー 最後の騎士王」が驚異の追い上げを見せてますね。メガスタ的な意味で。
スタースクリームはアニメでも幽霊化したし、次回作でしれっと生き返ってても誰も文句言わないと思うので早く復活してください。

散歩する侵略者

あのーーあぶなげな魅力の美少年かつ侵略者な天野くん(高杉真宙)と、彼に振り回されるジャーナリスト桜井(長谷川博己)の、なんだかんだと付き合っちゃうあの距離感とか最後の決断とかさ、ああいうかんじ、良いよね〜〜ウンウン(言語化という概念を奪われている)
あと「松田龍平に愛について教える東出昌大」っていう図、なんかちょっとドキドキします。

エイリアン:コヴェナント

「私はいったい何を見せられたんだ」大賞2017ぶっちぎりの首位。
リドスコ監督「マイケル・ファスベンダーとマイケル・ファスベンダーがね……2人で縦笛を吹くんですよ……フフ……」
私「こわい」

スイス・アーミー・マン

たぶん今年見た映画の中でもダントツに「変」な映画。無人島に漂着したポール・ダノがダニエル・ラドクリフの死体から出る腐敗ガスを動力にして無人島を脱出する、という出だしから製作者が何のヤクをキメてるのか心配になるのですが、そこから人とは、社会とは、孤独とはという問いに発展していくのがすごい。ポール・ダノが女装してダニエル・ラドクリフと恋人ごっこをしていたり、ポール・ダノとダニエル・ラドクリフのキスシーンがあったりするので見た目だけはかなりBLなのだけれど、変すぎてよくわからない。でも「誰にも理解されなくても世界のすみっこで2人だけの僕(たち)」という意味では、これはある意味でかなり純度の高いやおいなのかもしれない。

マイティ・ソー/バトルロイヤル

ロキちゃんしんどいオタクなので「マイティ・ソー」、「アベンジャーズ」、「ダークワールド」と「ロキちゃんのしあわせとは…………ロキちゃん……………」と考えてはシクシク泣いていたのですが、「バトルロイヤル」で「あれっロキちゃんけっこう楽しそうだな?!」という姿が見られたので安心しました。
おそらく全世界6億の鑑賞者にウェディング・ベルの音が聞こえたであろう「いるよ♡」は神兄弟推し腐女子の心にとてつもないインパクトを与えました。結婚おめでとう。
あとジェフ・ゴールドブラム演じるグランドマスターがえっちです。

セントラル・インテリジェンス

元いじめられっ子のCIAエージェント(ロック様)が、高校の時いじめから庇ってくれた元高校イチのイケてるボーイ(ケビン・ハート)を巻き込んでのどったんばったんバディアクション。とにかくケビン・ハートに子犬のようになつくロック様がかわいい。こういう軽く楽しめるバディ映画を年に何回か見られると幸せですね。

ジャスティスリーグ

超人蝙蝠イェーイ!
私は常々「バットマンはスーパーマンのもっとも素晴らしい資質は飛行能力でも鋼鉄の肉体でもヒートビジョンでもなくその人間性であると分かっているのだ。スーパーマンの"マン"の部分こそがもっとも素晴らしいのだ。だからバットマンはスーパーマンがそれを忘れかけた時にも彼のことをクラークと呼び続けるのだ」と言い続けてるのですが(なにしろ私は初めて読んだアメコミが「キングダム・カム」だった人間なので)これがもう今回公式と完全に解釈一致だったので最高です。スーパーマンを「クラーク」と呼ぶブルース、「カル」と呼ぶダイアナ。人間であり特殊能力を持たないブルースと神であるダイアナ。そしてその中間にいるのが、神のごとき能力を持ちながら人として育てられたスーパーマン。これこそがDCのトリニティですよ!!!これが見たかった!!!
バリーくんも可愛かったですね!

スターウォーズ/最後のジェダイ

前作「フォースの覚醒」での「名前を与える」「彼シャツならぬ彼ジャケ」などの濃すぎる絡みを経て、「果たしてフィンとポーは公式にカップルになるのか?」がファンの最大の関心事のひとつでもあった今作。相変わらずフィンとポーは仲良しで微笑ましかったですが(でももっと絡みあってもよかった)、全体的に公式のレンレイ推して参る!!!!!!っぷりがすごくて圧倒されました。私前作でレンポー推してたんですが、ここまで公式にレンレイ推されるともう何も言えません。Reylo派の方々おめでとうございます。
それにしてもスノーク最高指導者がレイとカイロをアレしたあの技はズルくないですか?スノークさん強火のReylo担すぎる。私もそれ自分の推しカプに使いたい〜〜


今年は何と言っても私には「マグニフィセント・セブン」の年でした。
私のやおいセンサーにはあまり引っかからなかったのですが、「ザ・コンサルタント」や「キング・アーサー」、「ダンケルク」も盛り上がってましたね。守備範囲の関係で邦画・アジア映画をあまり見られていないので、来年はそちらも見られたらいいな。相変わらずハイローは「はまってしまったら絶対に(沼の広がりが)やばい」という理由で距離を置いてます。

「やおい的期待作2018」は年明けにでもアップできると良いなと思います。それでは皆さま良いお年を!
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