Red Notebook この映画がやおい!2019 忍者ブログ
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ディズニーとか映画とか。All I can say is this: listen to me. My name is Raito. That is not my real name.
2024年11月23日 (Sat)
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2020年01月04日 (Sat)
 あけましておめでとうございます。
 今年は2010年代が終わり、2020年代に突入した節目の年ですね。
 みなさんの2010年代はいかがでしたでしょうか。この10年もいろんなやおいが我々の心をかき乱し、涙させ、狂喜乱舞させていきましたね。みなさんの10年代やおい映画ベストとか聞いてみたいです。
 思い返してみると、2010年代のやおい映画王者って何なんでしょうね。「X-MEN:ファーストジェネレーション」とか? 「新しき世界」とかかな〜?
 さてさて、2010年代やおい映画まとめはどなたかがやってくれることを期待しつつ、2019年やおい映画まとめです。例の如く、ゆるーく公開順。
 今年はドラマ「グッド・オーメンズ」に前半を持っていかれていたため、けっこうやおい案件の取りこぼしがあると思います。「これ入ってないじゃん!」というものがあったらぜひおすすめしてください。


アクアマン

 主人公・アーサーと義父弟・オームの関係が王道の「権力争い渦中の王家の兄弟」というところで、みんなピンときたよね。「ライオンキング」でいうところのムファサとスカー、「マイティ・ソー」でいうところのソーとロキです。みんなが大好きなある種のパターンのやつです。
 当然、アーサーとオームの関係もすごく萌えたんですが、私はなんといっても監督ジェームズ・ワンのオーム役パトリック・ウィルソンに対する「愛」にやられましたね。
 パトリック・ウィルソン といえば「インシディアス」や「死霊館」などのシリーズでジェームズ・ワンのミューズとして知られていますが、も〜〜今作のパトリック・ウィルソンはとんでもなく美しく魅力的に撮られていて、ジェームズ・ワンのパトリック・ウィルソンに対する愛が画面越しに伝わってくるんですよね……。
 ジェームズ・ワンの目にはパトリック・ウィルソンがこういうふうに見えてるんだね……という、恋心のマジックをカメラのレンズ越しに追体験できます。人のむきだしの愛を見たければ「アクアマン」を見よう!


バーニング 劇場版

 ベンはジョンスのことが好きだったと思うんですよ………………………………


七つの会議

 「この世のセックス以外のすべての事柄はセックスについての事象である。セックスとは権力についての事象である(Everything in the world is about sex except sex. Sex is about power.)」と、かつてオスカー・ワイルドが言ったとか言わないとかまことしやかに囁かれていますが、「七つの会議」はまさにそれ。権力闘争をセックスに読み違えがちなやおい者たちが大好きなやつです。
 権力構造の中で押しつぶされそうになりながらもがく男たちと、だがそこにかつてあったかもしれない友情と……。
 なお、七つの会議には魅力的な男がたくさん登場しますが、わたしの推しは受け力(うけりょく)53万みたいな顔をしているミッチーです。受け力が高過ぎてこの道(やおい道)15年の私のスカウターでも測りきれない。


アベンジャーズ :エンドゲーム


 
MCUのアベンジャーズの物語もついに(ひとまず)完結。
 MCUを追いかけてきた者としてもたいへん感慨深く、また結末も納得のいくものではあったのですが、「インフィニティ・ウォー」ではひたすら心が「「無」」だったソー×ロキ推しのshipperとしてもちょっと救いがあってよかった。ディズニープラスで配信予定のテレビシリーズに期待したいところです。
 キャップとトニーの関係性の掘り下げ方も好きだったな。


神と共に 第一章&第二章

 第一章で「ハ・ジョンウにこのヒラヒラ黒ロング衣装着せようって言った人だれ〜?アカデミー慧眼賞受賞〜アホの子ヘウォンメクちゃん可愛い〜」などとキャラクター萌えでキャッキャしたあとに、第二章で「千年にわたる愛憎……愛と後悔と苦しみ……」というどハードシリアスやおいを持ってこられて情緒のジェットコースターがたいへんなことに。
ほのぼのやおいとしてもシリアスやおいとしても美味しいという、二度楽しめる親切設計。
 前世とか転生とか死神とか好きな方におすすめ。
 あと私スホンさんのことがめちゃくちゃ好きなので、第三章としてスホンさんの地獄修行編やってほしいです。


ハンターキラー

 みんな大好きバトルシ……ハンターキラー! 見終わったあとに「ね〜ね〜みんな推しカプなんだった〜?」ってキャッキャしたくなる映画でしたね。わたしはね〜ロシアの大統領とボディガード〜!!キャッキャッ


ゴールデン・リバー

 理想郷を夢見る男2人の絆が発する、あまりにも一瞬の、暴力が支配する闇夜の中のきらめき…ハア〜……


ワイルド・スピード スーパーコンボ

 「ワイルド・スピード」シリーズはまったくの未見だったのですが、予告編から「相性最悪の二人がやむにやまれぬ状況の中唯一無二のバディに!?」という王道中の王道展開を察して見に行きました。
 結論から言うと王道中の王道だったのですが、それに加えてロック様にはライアン・レイノルズ、ステイサムにはイドリス・エルバという執着ヤバめの元カレ(?)がいるという恋の四角関係、いったいどうなっちゃうの〜!?という凄まじいラブコメでしたね。
 王道ラブコメなので、クライマックスは(バイオレンス度強めの)「新郎新婦、夫婦はじめての共同作業です〜〜!」(殴り合い)で締めてくれます。
 あとステイサムの元カレのイドリス・エルバ、過去に因縁のあるステイサムに異常に執着しており、ショウ(ステイサム)が自分を撃った弾丸を常に持ち歩いている、強化人間でなんかエッチなお仕置きシーン(?)があるなど、「そんなエロ同人誌みたいな設定ある?」設定てんこもりですごかったです。そんなエロ同人誌みたいな設定ある?


工作 黒金星と呼ばれた男

 男と男の仄暗く湿度高めの関係を描かせたら韓国映画の右に出る国はない。
 敵対するもの同士ながら、正体を隠して近づく中で同じ夢を見た、その夢の美しさ。
 この界隈では男が男に腕時計を贈るのは婚約指輪と同義と言われていますが、ラスト、二人の男が無言で互いの絆を確かめ合うシーンでは間違いなく劇場に風が吹いていました。やおいの風が。


ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
 
 このクリップを見ていただければだいたいお察しいただけると思うんですが、メソメソするリック(レオナルド・ディカプリオ)をなぐさめるクリフ(ブラッド・ピット)という関係性がすごーーく良いんですよね。そして、ブラッド・ピットがディカプリオの番犬(狂犬)なんですよ。
 劇中の言葉をそのまま引用すれば、「親友以上妻未満」だそうです。「親友以上妻未満」。これはshipperの妄言ではなく、劇中で実際に言われているセリフです。やばいですね。
 タランティーノだからこそできる、ブラピ✕レオという贅沢カプ。
 私も才能ある監督になるか、金に物を言わせて推し俳優のカップリング映画作りたいな……。



引っ越し大名!

 なにはともあれミッチーです。
 向井理に口説かれて満更でもないミッチーや、若くて可愛い男の子とチッス寸前まで行くミッチーが見られます。
 向井理にいたってはミッチーを口説くためだけに出てきます。ミッチーを口説くためだけに映画に出てくれるなんて、もしかして向井理、いい人……?
 作品としては身分制度への批判の眼差しが全くなく、権力の前には財産権なんてないよ〜ってのをおもしろギャグとして描くあたりがけっこうキツいんですが、身分制度によって守られる存在のトップであるところの殿様がミッチーのため、「ミッチーは可愛いから守りたくなっちゃうでしょ、しょうがないでしょ」という反論できない一点のみで全てをうやむやにして突破してくる恐ろしい映画です。ミッチーはかわいい。ここまで見越していたとしたら、キャスティングした人、天才では……。


ロケットマン

 セクシー悪い男リチャード・マッデン! 優しいけれど残酷なノンケ、ジェイミー・ベル!
というふたりの男に翻弄されるエルトンの揺れ動く恋心を描いたエルトン・ジョンの伝記映画。
バーニー(ジェイミー・ベル)への報われない恋心に苦しむところも、グイグイくるジョン・リード(リチャード・マッデン)のセクシーな魅力にまいっちゃうところも、恋の切なさと陶酔を幻想的に描いているところが好きです。
 結局エルトンを救ってくれるのは、恋じゃなくて血塗れになりながら手にした自己愛というところも含めて良い映画ですよね。
 ジョン・リードは悪い男なんだけど、初めて身体を重ねた日は幸せだったし、放蕩に身を任せる日々にも確かに輝きがあったんだよね〜……ね………


永遠に僕のもの

 実在した泥棒で殺人者の美少年の話なのですが、魔性の美少年に周りが翻弄され……という話かと思ったら、むしろ主人公の美少年の方が共犯者の男の子に執着していたというお話でした。すごい闇の巨大感情だ。


毒戦 BELIEVER

 男と男の仄暗く湿度高めの関係を描かせたら韓国映画の右に出る国はない(Part2)
 毒戦のことをなんと語ったらいいか分かりません。私にはこの圧倒的に暗く熱く美しい映画を言語化する力がない。麻薬組織の捨て犬の力を借りて、巨大な組織のトップに挑む麻薬捜査官。お互いに捨て身の鋭い二人がぶつかりながら歩む道の………この……この……。
 明け方のビニールハウスで向き合った男と男がタバコの煙を吹きかけ合う絵面の圧倒的な美しさ。そして、美しくも胸が潰れそうなラストシーンは圧巻です。見たあとしばらくは雪山から心が帰ってこれない。心が寒くて寂しくて苦しい。


マイ・ビューティフル・ランドレット

 87年の映画ですが、2019年にデジタル・リマスター版が上映されたので特別枠で入れておきます。
 ものすごく久しぶりに見たら内容をほぼ忘れていたため、モエ・エ・シャンドンを口移しで飲ませるシーンでびっくりしすぎてアゴが外れるかと思いました。えっそんな……そんな商業BLみたいなことある……??
 あとオマールが「まつげが……」って言ってジョニーのまつげを払うシーンで完全にタニアと同じ顔になりました。


WEEKEND ウィークエンド

 今年の「ゴッズ・オウン・カントリー」枠のような一本(2011年の映画ですが)。
 週末にバーで出会った相手との、たった二日間の恋。アンドリュー・ヘイ監督の眼差しの優しいこと。大の男二人が、自転車の二人乗りでふらつきながら家路を辿る様の愛おしいこと……。


X-MEN: ダークフェニックス

 MCU以前からアメコミ映画を牽引してきた(?)X-MENの映画シリーズもついに完結。
 映画としてはいろいろと言いたいことはあるのですが、ラストシーンで急に「ところで何はともあれエリチャですよね」って畳みかけてきたので「ま…まあ何はともあれエリチャだな」と思っているうちにシリーズ総決算エンドを迎えていました。なんとなくうまく誤魔化されてしまったような。いや、冷静に考えると全然納得いかないな……。でも何はともあれエリチャなんだよな……。
 確かなものなど何もないこの世(X-MEN映画シリーズ)にあって、エリチャ、それだけが唯一揺らがない真実。


IT/イット THE END "それ"が見えたら、終わり。

 はい、絶賛私の正気を失わせている男二人がこの映画です。
 ドラマ「グッド・オーメンズ」をのぞけば、今年一番推しカプ的な意味で騒いでいる気がする。
 ただ、どの部分が私の正気を失わせているのかを語ると重大なネタバレになってしまうので何も言えないという…。
 推しカプは幼なじみケンカップルなので幼なじみやケンカップルが好きな人におすすめなのですが、しかし展開は辛い、あまりにも辛い。
 しかもこれを見てから一作目を見返すと更に辛くなるという、約束された地獄。
 この映画のせいで、架空の男の人生に思いを馳せては情緒がめちゃくちゃになる生活をかれこれ二ヶ月近く続けています。リッチー・トージアの人生を考える会(グループセラピー)に出席したい。
 ただもう、祈るしかない。とにかく推しカプのために祈って欲しい。わたしと一緒に。みんなでITを見て共に祈りましょう。
 なんかだんだん「毒戦」の残虐なクリスチャンみたいになってきてしまったんですけど、ちがう、ちがうんだ……!
↑推しカプへの祈りを強要する私


アイリッシュマン

 古今東西マフィアもの、ギャングもの、ヤクザものはすべて実質BLだと言われていますが(※諸説あります)、「アイリッシュマン」も新たなギャングものBLの傑作と呼んでいいでしょう。
 実在の人物の話なのであんまりこういうこと言うのは気が引けるのですが、フランク(ロバート・デ・ニーロ)とホッファ(アル・パチーノ)の関係がものすごく……やおい……なんですよね。
 目の前の男が破滅へと向かっていくこと、何もかもが終わってしまうことも分かっていて、最後の抱擁を交わすデ・ニーロの表情が切なすぎて胸が苦しい…………。
 長い時間をかけて描かれる友情と、そこから破滅へと転がっていく息を飲む最後の1時間。
 他にも、ラッセル(ジョー・ペシ) がフランクに指輪をプレゼントするシーンはすごくドキドキしましたね。この三角関係(?)がすごい2019。


スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け

 ship wars(カップリング戦争)をファンダムに引き起こしたスターウォーズ続編三部作もついに完結です。……2019年大作映画シリーズの「ついに完結」案件多いな!(ドラマならゲームオブスローンズとかもだし)
 なお、私は日本全国でも私しか萌えてる人いないのでは…?というほどどマイナーカップリングこと、カイロ・レン×ポー・ダメロンに萌えています。もうね、レイロやフィンポーが巨大戦艦だとしたら、こっちは折り紙で作ったボートなわけですよ。向こうが最終局面に備えて出撃の準備をしている間に、「あっ、折り紙ボートが下水道に流されちゃう(>_<)」とかアワアワしてるレベル。
 というわけで、最初からship warsに参戦するレベルにすらないしなーと思ってはいたのですが、今作ではあまりに公式のレイロおよびフィンポー推しが激しかったために「わ、わかったよ…わかったってば…」と光の速さで負けを認めざるをえませんでした。
 登場シーンからすでにいちゃついている(フィルター)フィンポー…フィンのこと大好きすぎてレイに焼きもちやくポー・ダメロン、画面の端で常にいちゃつくフィンポー……
 ポー・ダメロン役オスカー・アイザック氏の、「たとえディズニーが公式で描かなくても、ぜったいに見る人すべてにフィンポーをshipさせてみせる」という強い意志を感じる。
 もう、瞬きしたら見逃しちゃうレベルの女性同士のキスシーンいれて多様性〜とかゆってるくらいなら、フィンポーをちゃんとキスさせてよね……。
 あと、あまりにフィンポーがいちゃついているのでバランス(?)を取ろうと思った?のかわかりませんが、なぜか急に「いや、ポーはヘテロですが……」みたいな言い訳し始めたのには笑っちゃいましたね。そんなわけないだろ。
 しかも、フィンポー最大手shipperことオスカー・アイザック氏に「フィンとポーはボーイフレンドになると思ってたのにそこまで描かれなくて残念だったディズニーには準備がなかった」とまで言わせちゃうのほんと……ディズニーしっかりして……(「スカイウォーカーの夜明け」はフィンポー以外にもしっかりしてほしい部分がたくさんあるのですが……)
 「フォースの覚醒」のときはオスカーの強火shipperっぷりとファンダムの熱狂に「はわわ」状態だったジョン・ボイエガくんも、(覚えていますか、フォースの覚醒公開時にはボイエガくんが「フィンポーは公式じゃなくてオスカーの頭なかだけに存在するやつだと思う」とインタビューで答えていたこと…)今やすっかりファンダムに燃料を注ぐ側に。
 思えば遠くへ来たもんだ。
 あ、あとハックス将軍のカイロ・レンへの感情が巨大すぎてすごかったですね。お前もうそれはさ……恋だよ……
 なお、私の推しカプの話をさせてもらうと、今作のカイポー要素としては、MTVのインタビューで「レイロとフィンポーどっちがパワフルなカプだと思う?」と聞かれたJJが「なんで誰もポーレンの話しないの? #poeren」って言い出したのがハイライトです。(本編ですらない)


 いや、「なんで誰もポーレンの話しないの?」じゃないよ 私が(虚空に向かって)話してるでしょうが ねえ ていうかJJがそういう映画作ってくれればよかったじゃん!!!ねえ!!!! 
「スカイウォーカーの夜明け」、あんな無茶苦茶な反則技のオープニングクロールで始まるなら、「ベンソロとポーダメロンは元カレだった!」で始まっても大差なくないですか? あれが許されるならベンソロとポーダメロンが元カレでもべつに良くないですか?(目グルグル)
 ……すみません取り乱しました。ごめんね、JJが小粋なジョークとして言ったことは分かってるんだけどね、まさかそこに本気で萌えてるやつがいると思わなかったんだよね、ウッ……。



 さて、予想以上にスターウォーズの話が長くなってしまいましたが、以上が私なりの2019年やおい映画総決算でした。みなさんの萌えた映画はありましたでしょうか?
 2020年はどんなやおいに心を乱されるのか、今から楽しみです。
 年明け早々「フォード VSフェラーリ」などの期待作もありますし、2020年代も楽しいやおいライフを送りましょうね。やおいと共にあれ。
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